この記事では仙台駅で試薬・硫酸が漏れた事故の賠償金はいくら?についてまとめています。
・仙台駅で試薬・硫酸が漏れた事故とは
・仙台駅で試薬・硫酸が漏れた事故は賠償金は請求される?
・電車の損害賠償が発生する条件とは
・電車の損害賠償額の事例とは
今回賠償金請求ありそうだよ!
仙台駅で試薬・硫酸が漏れた事故とは
秋の三連休の最終日である2023年10月9日正午頃、東北新幹線で試薬液漏れによる事故が発生しました。
ケガ人は5歳の男の子を含む乗客ら6人です。
連休最終日となった仙台駅は大パニックになったようです。
仙台駅で試薬・硫酸が漏れた事故の時系列
事故の時系列をX(旧Twitter)と報道NEWSを参考にまとめてみました。
運転手がテロを警戒して、人が密集している駅に停車するのを避けた?
新幹線という逃げられない空間で発生しているので、本当に怖いですよね。
乗客の皆さんの気持ちを考えると胸が張り裂けそうです。
仙台駅の事故の漏れた試薬は?
漏れた試薬は硫酸と報じられています。
地質調査会社の男性がカバンに入れて持ち込んでいたようです。
硫酸から発生する煙は、強烈な酸っぱさと喉に影響がきます。
煙を吸い込んでしまった人は、しばらく咳が止まらなく苦しい思いをしたことでしょう。
硫酸を新幹線に持ち込むことは禁止じゃないの?
JR東日本の規定によると、少量の硫酸なら密閉容器にいれて持ち込むことは可能だそうです。
少量ならいいと規定でなっていても、硫酸は怖いですよね。
化学の知識がない人でもその威力は想像するのは容易です。
硫酸は触ったらひどいやけどを起こしてしまいます。
現に今回子供が触ってしまい火傷を負っているようです。
いたたまれないですよね。
濃硫酸(濃度96%)の場合はガラス容器に保存しなければなりません。
なぜ爆発したのかは不明ですが、もしかしたら保存容器を間違えてしまった可能性があります。
筆者は理系出身!
硫酸をこぼして、プリントを破いてしまった過去あり。
本当に危ないからゴーグルとゴム手袋必須の試薬だよ!
仙台駅で試薬・硫酸が漏れた事故は賠償金は請求される?
三連休の最終日に起こった事故。
その打撃は相当なものだったでしょう。
東北新幹線をとめ、新幹線車両も部品が溶けたりしている可能性があります。
結論からいうと、賠償金は請求されると思われます。
電車の事故で賠償金が請求される条件を見ていきましょう。
電車の損害賠償が発生する条件とは
賠償金が発生するのは、加害者に故意または過失があったケースです。
その場合、運営する鉄道会社は、民法709条「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」を根拠に、加害者に賠償金を請求できます。
「加害者に故意や過失があった」と認められやすいのは、電車への飛び込み自殺や踏切内への立ち往生、路線への進入、線路への置き石などです。
今回は試薬の持ち込み、不注意により爆発し新幹線に影響がでました。
故意とは言い切れませんが、間違いなく過失認定されるでしょう。
賠償金の内訳は?
鉄道会社からの損害賠償の内訳をみていきましょう。
損害賠償の内訳は一般的に
- 振替輸送費:列車が遅れたことによる振替輸送にかかった費用や払い戻し費用
- 修理費:車両など破損したものの修理費用
- 人件費:復旧のために要した人件費
それぞれ具体的な被害の程度によって、請求金額は大きく異なります。
例えば、同じ修理費でも、脱線事故は数千万円の賠償金が発生しますが、そうでなければ数万円〜数十万円程度になることが多いようです。
今回は、新幹線の長時間運休にはつながっていません。
30分ほどの遅延ですんだようです。
そのため、振り替え輸送費は少額になるでしょう。
しかし、修理費と人権費は請求されることが予想されます。
賠償金はどれくらい?
賠償金額は具体的な被害の程度によって大きく異なります。
例えば、通勤ラッシュ時間などに起きた事故などは賠償金が高額になるケースもありますが、一般的に数百万円単位だそうです。
今回は3連休最終日の正午ということもあり、ある程度影響がでた人がいるでしょう。
もしかしたら、高額請求が行われる可能性もあります。
ただ、車両の修繕費も脱線事故と比べると少ないと予想できます。
したがって5,000万円は越えないと考えられます。
しかし、まだ詳しいことは分かっていませんが、今回は業務上必要なことでの事故でしょう。
その場合、賠償金の請求が事故を起こした男性ではなく、会社に請求される場合も考えられます。
個人に請求するのは難しい額でも、企業には請求できる可能性はありますよね。
一体いくらになるんだろうね
電車の損害賠償額の事例は?
実際に電車の損害賠償でいくらくらい請求されたことがあるのでしょうか。
気になったので調べてみました。
電車の損害賠償額の事例①4,2000万円(加害者が5名なので各840万円)
1980年の置石による脱線事故での和解金の金額です。
この時は脱線してしまい、民家に電車が突っ込み計104名が負傷しました。
鉄道会社の被害総額は約1億6,000万円でした。
そのうち鉄道会社は保険金を約5,000万円受け取っていたそうです。
差額は約1億1,000万円ですよね。
しかし、個人の支払い能力等を考慮され、1人840万円計4,200万円の請求になったのでしょう。
電車の損害賠償額の事例②359万円
認知症のお年寄りが踏切内に侵入し、電車を止めてしまいました。
結果として遺族に359万円の支払いが求められています。
認知症のお年寄りが原因の判決だったので、評判は悪いようです。
不慮の事故という印象がありますが、請求される場合もあるようですね。
認知症のお年寄りが原因の事故は、支払いが免除された事例もありますので、必ず損害賠償が発生するわけではないようです。
仙台駅で試薬・硫酸が漏れた事故の賠償金はいくら?のまとめ
2023年10月9日に発生した仙台駅での試薬・硫酸漏れの事故。
気になる損害賠償は、車両の修繕費も脱線事故と比べると少ないと予想できるため5,000万円は超えないと思われます。
今回の事故が業務上必要なことだった場合、支払いは勤め先の会社になることも考えられます。
その場合は個人よりも、企業の方が支払い能力が高いので高額になる可能性もあります。
詳しいことが分かりましたらまた加筆してまいります。
ケガをされた方の一刻も早い回復をお祈りしております。
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